「小1の壁」、子どもだけの話じゃなかった
「小1の壁」という言葉は知っていました。
でも実際に経験するまで、
「子どもが小学校に慣れるのが大変な時期」だと
なんとなく思っていました。
違いました。
小学校入学で変わるのは、子どもの生活だけじゃなかった。
親の生活も、夫婦の関係も、家族の時間の使い方も、
全部が変わりました。
私は小6・小4・小2の3人の子どもを持つ父親として、
3回この節目を経験してきました。
この記事では、3児パパの実体験をもとに
「小1の壁で何が変わるのか」と
アドラー心理学の「共同体感覚」という視点から
家族全員で乗り越えていくための考え方をお伝えします。
「小1の壁」で何が変わるのか——実体験リスト
変化①:朝の時間が一気にシビアになる
保育園や幼稚園のころは、
多少の融通が利きました。
「今日少し遅れます」が許されたり、
送り届けるだけでよかったり。
小学校は違います。
登校時間が決まっていて、
集団登校がある地域では
集合時間に間に合わなければいけない。
朝のルーティンを全部組み直す必要があります。
「7時に起きればよかった」が
「6時半に起きないと間に合わない」に変わる。
この30分の違いが、想像以上に大変でした。
変化②:帰宅時間が早くなる
小学校低学年の帰宅時間は、
14時〜15時ごろになることが多い。
保育園のころは「延長保育」で夕方まで預けられていたのが、
学童に入らない限り、昼過ぎには誰かが家にいる必要が生まれます。
「誰かいなければいけない時間帯」が急に発生することで、
働き方の調整が必要になります。
変化③:学校行事が増える
小学校の学校行事は思ったより多い。
授業参観、運動会、音楽会、学習発表会、
懇談会、PTA活動、地区の行事……
「仕事を調整して参加する」ことが
年間を通じて何度も発生します。
「これ、保育園のときより行事多くない?」と
思うご家庭も少なくないはずです。
変化④:長期休みの存在感が変わる
夏休み・冬休み・春休みの存在感が、
小学校入学後に一気に変わります。
保育園は長期休みも預かってもらえましたが、
学校は休みになります。
学童を使う、祖父母に頼る、
仕事を休む、交互に在宅勤務にするなど、
長期休みの過ごし方を毎回考える必要があります。
夏休みは約40日。
「40日分の子どもの居場所」を考えることが、
保護者の大きな課題になります。
変化⑤:子ども自身の宿題・家庭学習が始まる
小学校からは宿題が始まります。
「宿題を確認する」「丸つけをする」「読み聞かせをする」
「音読を聞く」「翌日の準備を一緒にする」……
家庭で担う教育サポートの量が
保育園時代とは段違いに増えます。
アドラー心理学が教える「小1の壁」の乗り越え方
「家族という共同体の再構成」として捉える
アドラー心理学の「共同体感覚」——
「自分はここにいていい、つながっている」という感覚——は、
家族という共同体の中でも育まれます。
小学校入学は、
「この家族という共同体を新しいステージに合わせて再構成する」タイミングです。
「子どものための変化」として捉えると
親が消耗しやすくなりますが、
「家族全員で新しい形を作る」として捉えると、
少し視野が広がります。
「課題の分離」で夫婦の役割を整理する
アドラーの「課題の分離」を
夫婦間の役割分担に活用することができます。
「朝の送り出しは誰の課題か」
「学校行事の参加は誰が担当するか」
「長期休みの調整はどう分担するか」
「自然にやる方がやる」では疲れる一方なので、
「見える化して決める」ことが大切です。
入学前後のタイミングで
夫婦でじっくり話し合うことを強くおすすめします。
「完璧な家族の形」を求めない
「全部うまくやらなきゃ」という気持ちが、
小1の壁をさらに高くします。
宿題の確認を毎日完璧にやれなくてもいい。
学校行事に全部参加できなくてもいい。
長期休みの過ごし方が毎年違っていてもいい。
「少しずつ整えていく」という感覚が、
小1の壁を乗り越えるための一番現実的な姿勢です。
3人の入学を経験した3児パパの実感
長女(現・小6)の入学時
一番最初の入学のとき、
「こんなに変わるとは思っていなかった」と正直感じました。
朝の時間が一気にシビアになったこと、
帰宅時間が早くて仕事の調整が大変だったこと、
初めての夏休みの長さに驚いたこと。
「とにかくなんとかする」という感じで乗り越えた記憶があります。
長男(現・小4)の入学時
2人目の入学のときは、
「またか」という気持ちと、
「今度はこうしよう」という準備ができていた気持ちの両方がありました。
でも、「2人同時にいろんなことが動く大変さ」は
想定外でした。
学校行事が重なる、帰宅時間が違う、
宿題の量もそれぞれ違う。
「一人目のときとは別の大変さ」があることがわかりました。
次女(現・小2)の入学時
3人目のときは、
「また組み直しか」と思いながらも、
ある程度「こういうものだ」と受け入れられるようになっていました。
経験を重ねることで、
少しずつ「家族のかたち」を整えるのがうまくなっていった気がします。
「小1の壁」を前にしている方へ伝えたいこと
「一気に解決しなくていい」
小学校入学後の変化は多いけれど、
全部を一度に解決しようとしなくていい。
「今月はここだけ整える」
「この問題は来学期に見直す」
少しずつ積み重ねていけばいい。
「うまくいかない日があって当然」
参観日に行けなかった日も、
宿題の確認を忘れた日も、
夏休みの過ごし方で揉めた日も、
全部「家族で新しい生活を作っている過程」の一部です。
「うまくいかなかった」は失敗じゃなく、
「次にどうするかを考えるきっかけ」です。
「夫婦で話し合う機会を作る」
小1の壁で一番大変になりやすいのは、
「片方が一人で抱え込む」状況です。
「気づいた方がやる」を続けていると、
必ずどちらかが消耗していきます。
「どう分担するか」を言葉にして決めることが、
二人で乗り越えるための第一歩です。
「小1の壁」は家族全員で乗り越える節目
「小1の壁」は子どもの壁ではなく、
家族全員の生活を組み直す節目です。
朝の時間、帰宅時間、学校行事、長期休み、仕事の調整。
これだけの変化が同時に来るのだから、
「大変で当然」です。
アドラーが言う「共同体感覚」——
家族という共同体が、新しいステージで再びつながり直す。
一気に完璧にしなくていい。
少しずつ整えながら、家族の新しい形を作っていく。
それが「小1の壁」の乗り越え方だと思っています。


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