チワワが大好きな息子と、犬アレルギー
近くに住んでいるじぃじとばぁばが飼っている白いチワワ。
子どもたちはみんな大好きで、
よく家に連れてきては抱っこしたり、
一緒に遊んだりしています。
小2の次女は特に大好きで、
学校の絵にも夏休みの絵日記にも、
チワワと一緒にいる自分を描くほど。
そして小4の長男も、もちろんチワワが大好きです。
でも息子には犬のアレルギーがあることがわかりました。
舐められたところにボツボツが出てしまうことがあり、
検査してみると、犬も猫もアレルギー。
「大好き」と「体質」は、別なんですよね。
この記事では、アドラー心理学の「課題の分離」という視点から、
「好きなのにできないことがある」という体験と、
子どもが自分の体と付き合う力を育てていくことを考えます。
「大好き」と「体質」は別
好きかどうかと、体が反応するかどうかは無関係
「好きなら大丈夫なはず」という感覚は、
人の心理としてわかります。
「こんなに好きなのに、なぜ」という気持ち。
でも「好き」という感情と、
「アレルギー反応が出るかどうか」という体の反応は、
まったく別の話です。
どれだけ好きでも、体質は変えられない。
どれだけ触りたくても、体が反応してしまうことがある。
「大好き」と「体質」が分離しているという事実は、
子どもにとってはじめのうち
なかなか受け入れにくいことかもしれません。
「切ない」という感情を受け取る
「好きなのにできない」という状況は、
子どもにとって切ないことです。
「なんで僕だけ」という気持ちが出てきても、
自然なことです。
この「切なさ」を、
「そうだね、好きなのにね」と受け取ることが、
まず親のできることです。
「アレルギーだから仕方ない」と
早く納得させようとするより、
「好きなのに、そうか、切ないね」という受け取り方が先にある。
「知ること」が自己理解の第一歩
アレルギーの検査をして、
「犬も猫もアレルギーだった」という事実がわかった。
これは「できないことが判明した」だけでなく、
「自分の体を知った」という体験でもあります。
「自分の体はこういう特性を持っている」という
自己理解の第一歩が、ここから始まります。
アドラー心理学が教える「課題の分離」と「変えられること・変えられないこと」
「変えられないこと」を明確にする
アドラーの「課題の分離」を、
「変えられることと変えられないことを分ける」という視点で使うことができます。
アレルギー体質があること——変えられない。
どのくらい触るか——選べる。
触れた後どうケアするか——自分で決められる。
それでも一緒にいる方法を考えること——できる。
「変えられないこと」に向けていたエネルギーを、
「変えられること」「選べること」に向け直す。
これが、自分の体と賢く付き合っていくための視点です。
「諦め」ではなく「付き合い方を見つける」
「アレルギーだから犬とは遊べない」という結論より、
「どうすれば一緒にいられるか」を考えること。
触った後は手を洗う。
顔に近づけすぎない。
長時間抱っこした後は顔を触らない。
「できない」ではなく、
「こうすればできる」という工夫を見つけていく。
この「付き合い方を探す」という視点が、
子どもの自立心と問題解決力を育てます。
「自分の体を知ること」が自己効力感につながる
「自分の体はこういう特性がある」と知ることが、
「だから自分はこうする」という
自己判断の力につながります。
「アレルギーがあるから触れない」ではなく、
「アレルギーがあるから、触ったら手を洗うようにしている」
という形が育っていく。
自分の体を知り、自分でケアを選ぶ。
この感覚が、「自己効力感」の育ちのひとつです。
子どもの「好き」と「体質」のあいだで
次女の絵が教えてくれたこと
次女がチワワと一緒にいる自分を絵日記に描いていたこと。
「子どもの絵は、そのとき何を大切にしているかがそのまま出る」
という気がします。
チワワが次女の「今年の夏の大切なもの」に
なっていたということ。
このことが、アレルギーのある長男が
「チワワが大好きだ」という気持ちを
どれだけ持っているかも、改めて教えてくれます。
「好きなのにできないことがある」という体験
「好きなのにできないことがある」という体験は、
子どもが初めて本格的に出会う
「世界には自分の思い通りにならないことがある」という事実のひとつかもしれません。
「思い通りにいかない体験」と同じように、
子どもを育てていく体験でもあります。
「好きだけど、全部はできない。
でも、できる範囲でどう楽しむかを考える」。
この感覚を育てていくことが、
長い目で見ると、子どもの柔軟な生き方につながっていきます。
「少し切ないけど」という親の正直さ
「アレルギーだから仕方ない」と
すっきり割り切れるかというと、
正直、少し切ない気持ちもある。
「好きなのに」という息子の気持ちを
思うと、やっぱり切ないです。
でも「切ない」と感じながら、
「でもこれも学びだよね」と受け取っていけることが、
親として今できることかなと思っています。
「自分の体と付き合う力」を育てるための3つの視点
視点1:「体質を知ること」をポジティブに伝える
「アレルギーがわかった」という事実を、
「また制限が増えた」ではなく、
「自分の体のことがわかった」として伝える。
「知ることは力」——
自分の体の特性を知ることが、
「じゃあどうするか」を考える出発点になります。
視点2:「できる工夫」を一緒に考える
「触れない」で終わらせず、
「こうすれば触れる」「こうすればそばにいられる」を
一緒に考える。
子ども自身が「どうしたらいいか」を
考えるプロセスに関われることが、
「自分の体と付き合う力」の育ちにつながります。
視点3:「好きという気持ち」はそのままでいい
アレルギーがあっても、
「チワワが好き」という気持ちは変わらない。
「好きな気持ちはそのままでいい。
ただ、体のためにこういう工夫をしていこう」という
メッセージが、子どもの「好き」を守りながら
自己理解を育てていきます。
「大好き」と「体質」は別、でも「付き合い方」は選べる
チワワが大好きな息子と、犬アレルギー。
「大好き」と「体質」は別——
この現実は変えられません。
でも「どう付き合うか」は選べます。
アドラーが言う「課題の分離」——
変えられないことと、選べることを分ける——は、
こういった「好きなのにできないことがある」という場面にも
使える視点です。
「少し切ないけど、これも自分の体との付き合い方を知っていく経験」——
その言葉を胸に、
息子がチワワとの時間を大切にしながら
自分の体とも付き合っていけるようにと思っています🐶🍡


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