やってみたい」が一番強い動機になる|アドラー心理学×3児パパが考える子どもの憧れと成長

「マックで勉強したい」と言い出した小6の娘 長女(小6)が、友達とマクドナルドで勉強する計画を立てています。 「前にマックで勉強してたお姉さん、かっこよかったんだよね」と 目を輝かせながら話してくれました。 子育ての気づき・日常

「マックで勉強したい」と言い出した小6の娘

長女(小6)が、友達とマクドナルドで勉強する計画を立てています。

「前にマックで勉強してたお姉さん、かっこよかったんだよね」と
目を輝かせながら話してくれました。

自分で見つけた「憧れ」から生まれた計画です。
誰かに言われたわけでも、宿題があるわけでもない。
ただ「やってみたい」という気持ちが動機になっている。

親としては、空いている時間帯で迷惑にならない範囲なら
ぜひ行っておいで、という気持ちです。

笑えるのが、「マックで何頼むの?」と聞いたら
「ハッピーセット!」と即答したこと。

マックで勉強する計画を立てながら、まだハッピーセットを頼む小6。
この「ごちゃまぜ感」が、今の娘そのものです。

この記事では、アドラー心理学の視点から
「子どもの憧れ」と「自発的な動機」が
成長にどうつながるかを考えます。


「誰かに言われたわけじゃない」が大切な理由

外からの動機と内からの動機の違い

勉強や行動の動機には、大きく2種類あります。

「やらないと怒られるから」「テストがあるから」という
外からの動機(外発的動機)と、
「やってみたいから」「あの人みたいになりたいから」という
内からの動機(内発的動機)です。

外発的動機は短期的には効果があっても、
その要因がなくなると行動が止まりやすい。

内発的動機は自分の内側から来るため、
長く続きやすく、行動の質も高くなりやすいとされています。

長女が「マックで勉強しているお姉さんに憧れて、
自分もやってみたい」と思ったのは、
まさに内発的動機が生まれた瞬間です。

「憧れ」は最も自然な内発的動機

誰かを見て「かっこいい」「ああなりたい」と思うこと。

これは、人間が持つ最も自然な動機のひとつです。

子どもは、言葉よりも「見ている姿」から多くを学びます。
教科書で「勉強は大切です」と習うより、
カフェで格好よくノートを広げているお姉さんを見た方が、
「勉強ってかっこいいな」という感覚が育つ。

長女がマクドナルドのお姉さんから受け取ったのは、
「勉強という行為のかっこよさ」という感覚的なメッセージでした。


アドラー心理学が教える「自発的な動機」の育て方

「目的論」で見る子どもの行動

アドラー心理学は「目的論」の心理学です。

「なぜそうしたか(原因)」ではなく、
「何のためにそうするか(目的)」で人の行動を捉えます。

長女がマクドナルドで勉強しようとしているのは、
「テストがあるから(原因)」ではなく、
「あのお姉さんみたいになりたい(目的)」から来ています。

目的が明確で、しかも自分の内側から来ているとき、
人は誰に言われなくても動き出せます。

「勇気づけ」は自発性をつぶさないことから始まる

アドラーの「勇気づけ」は、
「やろうとしている子どもの気持ちを守ること」でもあります。

「マックで勉強なんて集中できないよ」
「どうせすぐやめるでしょ」

こういう言葉が、せっかく芽生えた内発的動機を
つぶしてしまうことがあります。

「いいね、やってみて」とそのまま受け取る。
失敗してもそれが経験になる。

自発性を大切にすることが、最高の勇気づけです。

「成長のごちゃまぜ時期」をそのまま受け取る

マックで勉強する計画を立てながら、
頼むのはハッピーセット。

この「ごちゃまぜ」は、子どもの成長の自然な姿です。

急に全部大人になるわけじゃなく、
「ここは成長した」「ここはまだ子ども」が
同時に存在している。

アドラーが大切にする「今ここ」という視点で見ると、
この「ごちゃまぜ時期」そのものが、
今の娘の最もリアルな姿であり、愛しい時間です。


3児パパが気づいた「憧れから動く子ども」の面白さ

長女の「お姉さん像」が変わってきた

長女は小学生になってから、
さまざまな「お姉さん像」に憧れてきました。

部活で活躍する中学生のお姉さん、
おしゃれな高校生のお姉さん、
カフェで勉強する大学生のお姉さん。

その憧れの対象が変わるたびに、
「やってみたい」という気持ちの質も変わってきている気がします。

小さい頃の「あのお姉さんみたいな服着たい」から、
今の「あのお姉さんみたいに勉強してみたい」へ。

その変化が、長女の成長の地図になっている気がします。

「計画を立てる」こと自体が成長

今回、長女が友達と「どの時間帯に行くか」
「どの席がいいか」を相談しながら計画を立てている。

「勉強する」という行動の前に、
「計画を立てる」という行動が生まれた。

それ自体が、小学生としての成長の姿だと感じています。

「やりたいことを、どうやって実現するか」を考える力。
これは勉強の中身より大切なことかもしれません。

「迷惑にならない範囲で」を自分で考える

「空いている時間帯で、長居しすぎずに」という
条件を親から伝えたとき、長女は「わかった」と言いました。

どの時間帯なら空いているか、
どのくらいいたら迷惑になるかを
自分なりに考えようとしている様子がある。

「自分の行動が周りにどう影響するか」を
考えられるようになってきたこと。

これも立派な成長のひとつです。


「子どもの憧れ」を活かす3つの親の関わり方

関わり方1:「やってみたい」をまず受け取る

子どもが「やってみたい」と言ったとき、
まずはそのまま受け取る。

「大丈夫なの?」「続くの?」より先に、
「いいね、やってみて」と返す。

その第一声が、子どもの内発的動機を守るか、
つぶすかの分岐点になることがあります。

関わり方2:必要な情報だけを添えて任せる

「迷惑にならない時間帯でね」のような
最低限の情報だけを伝えて、あとは任せる。

「あれもこれも気をつけて」と言いすぎると、
子どもの「やってみたい」という気持ちが
「面倒くさい」に変わってしまうことがあります。

関わり方3:結果より「やってみた事実」を受け取る

マックで勉強してみて、思ったより集中できなくても、
それはそれで価値ある体験です。

「どうだった?」と聞いて、
結果でなく「やってみた」という事実を一緒に喜ぶ。

「ハッピーセット食べながら勉強したらどうだった?」
くらいのトーンで(笑)


「ハッピーセットで勉強」の愛しさが教えてくれること

マックで勉強する計画を立てながら、頼むのはハッピーセット。

この「ごちゃまぜ」が今の長女のリアルで、
一番かわいい時期かもしれないと思っています。

アドラーが言う「今ここ」の幸福は、
この「成長と子どもが混在している瞬間」の中にもある。

「やってみたい」という内側の動機が生まれたこと。
それを計画という形にしていること。

どちらも、今の長女の等身大の姿です。

ハッピーセットを食べながら勉強する小6の姿を、
今から楽しみにしています(笑)


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