「ハッピーセットじゃなくて、これにする!」
先日、家族でマクドナルドに行ったときのこと。
メニューを見ていた長女(小6)と長男(小4)が、
「これにする!」と普通のセットメニューを指さした。
……あれ、ハッピーセットは?
ついこの間まで、マックに行けば
「ハッピーセット!」と即答していたのに。
言われてみれば、他のお店でも
「お子さまセット」を選ばなくなっている。
「こんなに食べられるようになったんだ」という
じわっとした嬉しさが、じわっとこみあげてきました。
子どもの成長は、大きな節目だけでなく、
こういう何気ない日常の一瞬に宿っていることがあります。
この記事では、アドラー心理学の「今ここ」という視点から、
日常の中の小さな成長に気づき、受け取ることの大切さを考えます。
「あれ、いつの間に?」という感覚の不思議さ
子どもは親の知らないところで育っている
「いつの間にこんなに食べられるようになったんだろう」と
思うとき、親としてちょっと不思議な感覚があります。
毎日一緒にいるのに、気づかなかった。
毎日顔を見ているから、少しずつの変化に気づきにくい。
離れていた親戚の方が「大きくなったね」と気づくのと同じで、
日常の中にいる親は、変化のプロセスが見えにくいんです。
でも、ふとした瞬間に「あれ」と思う。
その瞬間が、成長の積み重ねを一気に受け取る瞬間です。
「お子さまセット卒業」が示すもの
ハッピーセットやお子さまセットを選ばなくなること。
これは単に「食べる量が増えた」だけではなく、
「自分の好みや食欲に合わせて選べるようになった」という
自己決定の成長でもあります。
「おもちゃより食事の内容を優先して選べるようになった」とも言えます。
小さな変化の中に、いくつかの成長が重なっていることがある。
ちなみに次女はまだしっかりハッピーセット
次女(小2)は、今回もしっかりハッピーセットを頼んでいました。
当然です(笑)
でもこの「次女はまだこっち」という事実が、
3人それぞれの成長の段階を浮かび上がらせてくれます。
いつか次女が「これにする!」と言う日が来る。
それはそれで楽しみにしています。
アドラー心理学が教える「小さな変化を受け取る」ことの意味
「今ここ」で子どもを見る
アドラー心理学の「今ここ(Here and Now)」という視点では、
「今この子がここにいる」という事実そのものを
大切に受け取ることを重視します。
「もっとこうなってほしい」という未来への期待でも、
「昔はこうだったのに」という過去への郷愁でもなく、
「今この子はここまで来た」という現在を受け取ること。
「ハッピーセットじゃなくてこれにする!」と言った瞬間が、
まさに「今ここ」の長女と長男の姿でした。
「観察する」目が小さな成長を見つける
アドラー心理学では、
子どもを「評価する」より「観察する」ことを大切にします。
「できた/できない」という評価ではなく、
「今この子はどういう状態か」をフラットに見ていく姿勢。
「お子さまセットを選ばなくなった」という
小さな変化に気づけるのは、
子どもを「観察する」目を持っているからです。
普段から「この子はどんな子だろう」と
興味を持って見ていることが、
こういった瞬間の気づきにつながります。
「共同体感覚」は日常の一緒に育つ
アドラーの「共同体感覚」——「一緒にいてよかった」という感覚——は、
特別なイベントより日常の小さな「一緒の瞬間」から育ちます。
家族でご飯を食べに行くという、
何気ない日常の時間。
そこで気づいた「あれ、いつの間に」という発見が、
「一緒にいてよかった」という温かさに変わります。
日常を一緒に過ごすことが、
共同体感覚を育てる最も確かな方法です。
3児パパが気づいた「日常の中の成長の瞬間」
長女の「いつの間に」コレクション
長女(小6)の「いつの間に」は、
今年の夏だけでもいくつかありました。
お子さまセットを選ばなくなった。
料理に自分から興味を持ち始めた。
友達と外出する計画を自分で立てるようになった。
どれも、気づいたら変わっていた。
「いつから?」と聞かれても、正確には答えられない。
でも確かに、今の長女はそこにいる。
長男の「いつの間に」
長男(小4)も、ハッピーセット卒業の他にも
いくつかの「いつの間に」がありました。
スイミングで25メートル泳げるようになっていた。
サッカーへの興味が、プレーから選手・戦術・ゲームへと
立体的に広がっていた。
どちらも、ある日突然できるようになったのではなく、
少しずつ積み重なった結果が
ある瞬間に「見える」ようになった成長です。
次女の「まだこっち」もかわいい
次女(小2)は今のところ、
まだハッピーセットのフェーズです。
でも「まだこっち」という事実が、
今の次女の等身大の姿。
「早く大きくなってほしい」ではなく、
「今この子はここにいる」と受け取ることが、
「今ここ」の子育てだと思っています。
日常の中の成長に気づくための3つの視点
視点1:「あれ、いつの間に?」を大切にする
「あれ、こんなこともできるようになってたんだ」という
小さな驚きの瞬間を、流さずに受け取る。
「大したことじゃない」と思わず、
その小さな変化に「いいね」と言う。
気づいてもらえた子どもは、
「自分は見てもらえている」という安心感を受け取ります。
視点2:日常の何気ない場面を「観察する」
特別なイベントがなくても、
日常のご飯の時間、
移動の車の中、
何気ない会話の中に、
子どもの「今」が詰まっています。
「最近この子、どんな様子かな」という
柔らかい関心を持ちながら日常を過ごすことが、
成長の発見につながります。
視点3:「言葉にして伝える」
「お子さまセットじゃなくなったんだね」と
そのまま言葉にして伝える。
評価ではなく、気づいたという事実を伝えるだけでいい。
「ちゃんと見ていたよ」というメッセージが、
子どもの自己肯定感の土台になっていきます。
子どもの成長は、日常の一瞬に宿っている
「ハッピーセットじゃなくて、これにする!」
その一言が、長女と長男の成長を
一気に受け取らせてくれた瞬間でした。
子どもの成長は、
入学式や卒業式や発表会だけにあるのではなく、
こういう何気ない日常の一瞬に宿っています。
アドラーが言う「今ここ」の幸福は、
この「あれ、いつの間に?」という発見の中にも
確かにあります。
次女がいつかハッピーセットを卒業する日を、
楽しみにしながら待っています。


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