「もう一回!」が言える子どもの力|アドラー心理学×3児パパが考える再挑戦と勇気の育て方

「もう一回!」という三文字の重さ 次女(小2)が、縄跳びの二重跳びを練習しています。 何度引っかかっても「もう一回!」と言い続ける。 その姿を横で見ながら、 なんかじわっとしてしまいました。 親子の関わり方

「もう一回!」という三文字の重さ

次女(小2)が、縄跳びの二重跳びを練習しています。

何度引っかかっても「もう一回!」と言い続ける。

その姿を横で見ながら、
なんかじわっとしてしまいました。

うまくいかなかった、という事実があるのに、
また向かっていく。

「もう一回」という三文字に、
どれだけのものが詰まっているんだろうと思います。

この記事では、アドラー心理学の「勇気」という視点から、
子どもの「もう一回」が持つ力と、
その力を育てる親の関わり方を考えます。


「もう一回」が言えることの意味

失敗の後に再び立つことは、大人でも難しい

「もう一回」と言うためには、
まず「うまくいかなかった」という事実を受け入れる必要があります。

恥ずかしかったり、悔しかったり、
「次もうまくいかなかったらどうしよう」という不安があったり。

大人でも、失敗の後にすぐ「もう一回」と言えるかというと、
実はなかなか難しいことです。

そのいろんな感情を越えて「もう一回」と言える子どもは、
そのたびに確実に何かを積み重ねています。

「もう一回」は結果より過程を大切にしている証拠

「もう一回!」と言える子どもは、
「できるかできないか」より「やってみること」に価値を置いています。

結果を一番に考えていたら、
失敗した後に「もう一回」とは言いにくい。

「やること自体が楽しい」「もう少しでできそう」「またやりたい」

この感覚が「もう一回」を生み出す源泉です。

「もう一回」の積み重ねが「やればできる」になる

一回の成功より、十回の「もう一回」の方が、
子どもの自己効力感を育てます。

「また失敗しても、自分はもう一回できる」

この感覚が積み重なることで、
「やればできる」という確固たる自信が育っていきます。


アドラー心理学が教える「勇気」と「再挑戦」

アドラーの「勇気」は「失敗しないこと」ではない

アドラー心理学において「勇気」は、
「失敗を恐れずにチャレンジする」というイメージで語られますが、
より正確には「失敗した後に、また前に向かえること」です。

失敗しないことが勇気なのではなく、
失敗しても立ち上がれることが勇気。

次女が縄跳びで引っかかるたびに「もう一回!」と言うのは、
まさにアドラーが言う「勇気」の実践です。

「勇気づけ」は再挑戦の土台をつくる

アドラーの「勇気づけ」は、
「あなたはできる」と伝えることではなく、
「もう一回やろうとしているあなたを見ている」と伝えることです。

「上手だったよ」ではなく「また挑戦したんだね」。
「次は成功するよ」ではなく「もう一回やってみてる姿、かっこいいよ」。

結果への評価ではなく、
「再挑戦する姿勢そのもの」への承認が、
子どもの「もう一回」をさらに育てます。

「失敗を恐れない環境」が再挑戦を生む

子どもが「もう一回」と言えるのは、
「失敗しても大丈夫」という安心感がある環境だからでもあります。

失敗したときに怒られる、笑われる、がっかりされる。
そういう経験が重なると、子どもは「もう一回」と言わなくなります。

「また失敗したね。もう一回やってみよう」という空気が、
子どもの再挑戦する勇気を守っていきます。

「課題の分離」で見守ることができる

アドラーの「課題の分離」の視点では、
縄跳びができるかどうかは「子どもの課題」です。

「頑張れ」「こうするといいよ」と介入するより、
「もう一回」という言葉を受け取って、見守るだけでいい。

「やってみて」という一言が、
時に最高の関わり方になります。


3児パパが気づいた「もう一回」のエピソードたち

次女の縄跳び

冒頭で書いた、次女(小2)の二重跳びの練習。

何十回と引っかかっても「もう一回!」と言い続ける。

その途中で一度だけ「もうやだ」と言って
その場に座り込んだことがありました。

「休んでもいいよ」と言ったら、
しばらくして「もう一回やる」と立ち上がった。

一度「もうやだ」と言えたことで、
気持ちがリセットされた。

「もうやだ」も「もう一回」も、
どちらも正直な感情だと思います。

長男の再挑戦精神

長男(小4)は、スイミングで何度もタイムが伸びずに
悔し涙を流したことがあります。

でもその後も続けて、先日25メートルを泳ぎきった。

振り返れば、あの「悔しかった日」も、
「もう一回」の一つだったんだなと思います。

泣いて、悔しがって、また練習に来た。
それだけのことが、今日の25メートルになっていた。

長女の「もう一回」は静かな形で

長女(小6)の「もう一回」は、
声に出さない形のことが多い。

うまくいかなかった問題を、次の日また解こうとしている。
友達との関係でうまくいかなかった翌日も、また話しかけている。

「もう一回」は必ずしも大きな声で言われるものじゃなくて、
静かに、また同じ方向を向く姿勢そのものだなと
長女を見ていて思います。


「もう一回」を育てる4つの親の関わり方

関わり方1:「もう一回」をそのまま受け取る

「もう一回!」と言ってきたとき、
「うん、やってみて」とそのまま受け取る。

「でも疲れてない?」「今日はもういいんじゃない?」ではなく、
「もう一回」という気持ちを尊重する。

その受け取り方が、次の「もう一回」を生みます。

関わり方2:再挑戦する姿勢に言葉をかける

うまくいったかどうかではなく、
「また挑戦したんだね」という事実に言葉をかける。

「また引っかかっちゃったね」ではなく
「また挑戦したんだね、かっこいい」と。

この言葉が、「もう一回」の価値を子どもに伝えます。

関わり方3:「もうやだ」も受け取る

「もうやだ」と言ってきたとき、
「そっか、休もう」と受け取る。

休むことも、次の「もう一回」のための準備です。
「諦めちゃだめ」と急かさない。

感情を受け取った後に、子どもは自分で立ち上がります。

関わり方4:親自身が「もう一回」を見せる

子どもの「もう一回」を育てる一番の方法は、
親自身が「もう一回」をやってみせることかもしれません。

料理がうまくいかなくても「もう一回作ってみよう」。
仕事でうまくいかなくても「また考えてみよう」。

親の「もう一回」を見た子どもは、
自然と「もう一回」を学んでいきます。


「もう一回」が言える子どもは、確実に前に進んでいる

うまくいかなかったのに「もう一回!」と言える子ども。

その一言には、
失敗を受け入れる力、
また向かっていく勇気、
「やること自体に価値がある」という感覚が
詰まっています。

アドラーが言う「勇気」は、
失敗しない強さではなく、
失敗してまた立てる力のことです。

子どもが「もう一回!」と言ったとき、
「うん、やってみて」と一言だけ返してみてください。

それが最高の勇気づけになります。


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