カブトムシが全滅して息子が泣いた日|アドラー心理学×3児パパが考える「悔し涙」の意味

毎年繰り返される「朝の感動と昼の悲劇」 昨日の朝5時、長男(小4)を起こして カブトムシ採りに行ってきました。 毎年恒例の夏の親子行事です。 暗い森の中、ヘッドライトをつけて歩いて、 樹液の出ている木を見つけて—— 「いたーーー!!!」 今年も大物のオスをゲット。 長男が大興奮で帰ってきた。 そしてその日の昼には—— 猛暑で全滅していました😭 子育ての気づき・日常

「来年また行く」という一言までの話

昨日の朝5時、長男(小4)と一緒にカブトムシ採りに行きました。

暗い森の中、ヘッドライトをつけながら歩いて、
「いたーーー!!!」と叫んだあの瞬間。

今年も大物のオスをゲットして、
長男は帰り道ずっと虫かごを抱えていた。

それが昼ごろ、猛暑で全滅していました。

長男は虫かごを見たまま動かなくなって、
しばらくして——泣き出しました。

「朝5時に起きて捕りに行ったのに」
「あんなに大きいのに」
「ちゃんとしてあげればよかった」

本当に悔しそうに、泣いていた。

この記事では、あの涙が教えてくれたことを、
アドラー心理学の視点から考えます。


「まあしゃあないか」から「本当に悔しい」への変化

去年との違い

実はこれ、毎年恒例のわが家の夏の出来事です。

カブトムシを捕ってきて、
興奮して帰ってきて、
別の何かに夢中になって、
気づいたら全滅している。

去年まで長男は「……まあしゃあないか」と
わりとあっさり切り替えていました。

でも今年は違いました。

「ちゃんとしてあげればよかった」という言葉が出てきた。

これは、去年にはなかった言葉です。

「責任感」が芽生えてきた証拠

「ちゃんとしてあげればよかった」という後悔は、
「自分がちゃんとしなかった」という自覚から来ています。

去年は「全滅したのは仕方ない」という外側への帰因でしたが、
今年は「自分がもっとできたはず」という内側への気づきがある。

これは、責任感の芽生えです。

小4になって、
「自分がやらなかったことへの後悔」を
感じられるようになってきた。

その変化が、今年の涙の中にありました。


アドラー心理学が教える「悔し涙」の意味

感情は行動への準備

アドラー心理学では、感情には目的があると考えます。

「悔しい」という感情は、
「次こそはちゃんとやりたい」という行動への準備でもあります。

長男が「ちゃんとしてあげればよかった」と泣いたのは、
「次はちゃんとしたい」という意志の表れでもある。

感情を受け取ることは、
その先にある意志を育てることでもあります。

「悔しい」と思える自分を認める

アドラーの「勇気づけ」は、
結果への評価ではなく、その子の姿勢や感情への承認です。

「全滅させてしまった」という失敗より、
「悔しいと思えている」という事実に注目する。

悔しいと感じられるのは、
それだけ大切にしたかった気持ちがあったから。

「ちゃんとしてあげたかった」という気持ちが
最初からあったという証拠です。

「悔しいと思える君は、ちゃんと大切にしたかったんだな」

それを伝えることが、
この場面での最高の勇気づけだと思っています。

感情を「受け取る」だけでいい

子どもが泣いているとき、
「来年はちゃんと管理しようね」と
すぐにアドバイスしたくなります。

でも感情が十分に受け取られていない状態で
アドバイスをしても、子どもには届きません。

「悔しかったね。朝からずっと一緒にいたのにね」

まずはこの一言。
感情をそのまま受け取ることが最初です。

アドバイスも教訓も、その後でいい。
実際、私は特に何も言いませんでした。

長男が自分で「来年また行く」と言うまで、
ただ隣にいるだけでした。


3児パパが気づいた「今年の涙」の重さ

去年と今年の長男の違い

去年の「しゃあないか」と
今年の「ちゃんとしてあげればよかった」の間に、
一年分の成長がある気がします。

「自分がやらなかったことへの後悔」を
感じられるようになったこと。

それは、責任感という大切な感覚が
育ってきているということだと思います。

小4という年齢の変化を、
あの涙の中に見た気がしました。

「来年また行く」という言葉の重さ

しばらく泣いてから、
長男がぼそっと「来年また行く」と言いました。

これは、後悔から前を向いた瞬間です。

誰かに「来年また行こう」と言われたのではなく、
自分で「また行く」と決めた。

「次こそちゃんとする」という意志が、
自分の中から出てきた。

アドラーが言う「勇気」——
失敗しても、また前に向かえること——が、
この「来年また行く」という一言に詰まっていた気がします。

「朝5時の感動」は消えない

全滅という結末があっても、
朝5時の「いたーーー!!!」は本物で、
帰り道の「めっちゃ大きい!」も本物で、
そして昼の涙も、本物でした。

「全部ひっくるめて今年の夏」というこの感覚が、
子どもと一緒に体験を積み重ねることの本当の価値だと思っています。


子どもが「悔しくて泣いた」とき親にできること

ステップ1:まず感情を受け取る

「来年ちゃんと管理しようね」より先に、
「悔しかったね」と言う。

感情を受け取ることが、すべての始まりです。

ステップ2:その気持ちの中にある「大切にしたかった心」を見る

「ちゃんとしてあげればよかった」という後悔は、
「大切にしたかった」という気持ちの裏返しです。

失敗を責めるのではなく、
「大切にしたかったんだな」という気持ちに目を向ける。

「悔しいと思えるのは、それだけ大事にしたかったんだよ」

この一言が、子どもの自己肯定感を守ります。

ステップ3:子どもが自分で前を向くのを待つ

「来年はこうしよう」「反省してる?」と
急かさない。

子どもが自分で「来年また行く」と言うまで、
ただそこにいる。

その「待つ」時間が、子どもの自発的な立ち上がりを育てます。

ステップ4:「来年また一緒に」と受け取る

「来年また行く」と言ったとき、
「うん、また行こう」とそのまま受け取る。

この一言が、来年への橋になります。


全滅した夏が、一番成長した夏かもしれない

朝5時に捕って、昼に全滅して、息子が泣いた。

うまくいかなかった夏の体験です。

でも「ちゃんとしてあげればよかった」という後悔と、
「来年また行く」という前向きな言葉の間に、
今年の長男の成長がありました。

失敗した体験が、責任感と前を向く力を育てた。

アドラーが言う「今ここ」の幸福は、
あの朝5時の感動の中にも、昼の涙の中にも、
「来年また行く」という一言の中にも、ありました。

来年の夏も、また行こう。



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