「予習してたから授業がよく分かった」
小6の長女が、学校から帰ってくるなり嬉しそうに話してくれました。
「今日の算数ね、予習してたから授業がよく分かった😊」
おぉ、それは嬉しい。
もちろん、授業が分かったことも嬉しい。
でも親としてもっと嬉しかったのは、
自分で予習して、「やっておいてよかった」を
自分自身で感じられたこと。
「勉強しなさい」と100回言うより、
「やったら分かった!」という一回の体験の方が、
もしかしたら大きいのかもしれない
そう感じた日の話です。
この記事では、アドラー心理学の「内発的動機」という視点から、
「体験が自主性を育てる」理由を考えます。
「勉強しなさい」が届かない理由
外から言う言葉は「外発的動機」
「勉強しなさい」という言葉は、
外から与えられる「動機外発的動機」です。
「言われたからやる」という動機は、
「言われなくなったらやらない」という状態とセットです。
「毎日言わないとやらない」という状況は、
「外発的動機だけが育っている」サインかもしれない。
「勉強しなさい」を言い続けることの副作用
「勉強しなさい」を言い続けると、
「言われたらやる、言われなければやらない」という
学習パターンができやすくなります。
さらに「勉強しなさい」という言葉が増えるほど、
「勉強させられるもの」という印象が強くなり、
勉強そのものへの抵抗感が育つこともあります。
「言えば言うほど、やる気が下がっていく」という
逆効果が起きることがある。
「体験」は内側から届く
「やったら分かった!」「やっておいてよかった!」という
体験は、内側から届きます。
誰かに言われた言葉ではなく、
自分がやってみて感じた実感。
この「内側からの実感」が、
「また自分でやろう」という動機をつくっていきます。
外からの「やれ」より、
内側からの「やったら良かった」の方が、
ずっと深く、長く残ります。
アドラー心理学が教える「内発的動機」と体験の力
「やりたいからやる」という動機の育て方
アドラー心理学の「内発的動機」
「自分がやりたいからやる」という内側からの動機は、
外から植えつけることができません。
「勉強しなさい」という言葉は、
外発的動機を動かしますが、
内発的動機を育てることはできない。
内発的動機は、
「やってみた→良かった」という体験の積み重ねから
自然に育まれていきます。
「小さな成功体験」が内発的動機をつくる
「予習したら授業が分かった」
これが今回の「小さな成功体験」です。
「分かった」という体験が、
「また予習してみようかな」という動機を生む。
「また予習する→また分かる→また予習したくなる」という
循環が生まれると、
「自分から勉強する子ども」が育っていきます。
小さな成功体験の積み重ねが、
内発的動機の土台をつくっていきます。
「自己効力感」との連動
「やったら分かった」という体験は、
アドラーが言う「自己効力感」
「自分はできる」という感覚も育てます。
「予習すれば授業が分かる、自分にはその力がある」という感覚が、
次の「予習してみよう」を支えます。
「自己効力感」と「内発的動機」が連動して育つことで、
「自分から動く子ども」への道が開けていきます。
「自分でやって、良かった」を感じるための条件
成功体験は「本人が感じる」ものでなければいけない
「良かった」という実感は、
親が「良かったね!」と言っても届きません。
子ども自身が「良かった」と感じることが大切です。
長女が「授業がよく分かった😊」と嬉しそうに話してきたとき、
「本人が良かったと感じた」という状態でした。
「親に言われた良かった」ではなく、
「自分で感じた良かった」
この違いが、内発的動機につながるかどうかを分けます。
「小さな成功」でいい
「大きな成果を上げた体験」でなくても、
小さな成功体験で十分です。
「予習したら授業が分かった」は、
100点を取ったわけでも、
テストで1位になったわけでもない。
でも「自分でやってみたら、良かった」という
この小さな実感が、内発的動機の種になります。
「体験を積み重ねる機会」を奪わない
「勉強しなさい」と言い続けることで、
「自分でやろうとする機会」を
親が奪ってしまうことがあります。
「言われる前に自分でやってみた」という体験が、
内発的動機を育てます。
「待つ」ことで、
子どもが「自分でやってみる」機会を
守ることができます。
「言わなくてもやる子ども」への道
「100回言う」から「1回の体験」へ
「勉強しなさい」を言い続けるより、
「一回の良かった体験」を積み重ねる方が、
長期的に「自分から動く子ども」に近づきます。
「100回言う」は外からの働きかけ。
「1回の体験」は内側からの変化。
内側からの変化の方が、
持続的に効いていきます。
「勉強しなさい」を言わないための工夫
「勉強しなさい」を言わなくていい状況を
つくるための工夫があります。
「予習したら授業が分かる」という体験を
一度させてみる。
「ちょっとやってみたら?」という軽い誘いで、
体験のきっかけをつくる。
「やってみた結果を聞かせて」と関心を持つ。
「強制」ではなく「きっかけ」として
関わることが、体験を生みやすくします。
「やったら良かった」が連鎖する
「予習→分かった→また予習しよう」という連鎖が一度生まれると、
「勉強しなさい」を言わなくても
自分で動くサイクルができていきます。
最初の一回の「やったら良かった」を生むことが、
この連鎖のスタートラインです。
「小さな成功体験」が自主性の土台をつくる
「今日の算数ね、予習してたから授業がよく分かった😊」
この一言の中に、
「自分でやって、良かった」という体験が詰まっていました。
「勉強しなさい」と100回言うより、
この一回の体験の方が大きいのかもしれない
アドラーが言う「内発的動機」は、
こういった「小さな成功体験」の積み重ねから育まれます。
「授業が分かった」ことも嬉しいけれど、
「自分でやって良かったと感じられた」ことが、
もっと嬉しかった。
こういう小さな体験を、
これからも積み重ねていってほしいと思っています🍡


コメント