先日、小6の娘を連れて歯列矯正の定期検診へ行きました。
受付で手続きをしていると、娘と受付の方が何やら話し始めて。気づいたらちいかわの話で大盛り上がり(笑)
その方もちいかわが大好きで、お子さんと映画を観に行ったり、本を読んだりしているそうです。さらに話は広がり、くら寿司の話まで(笑)
待合室で楽しそうに話し続ける娘を見ながら、ぼくはずっとニヤニヤしていました。
「好き」という気持ちって、すごいな。
今回はそんな日常の気づきから、アドラー心理学の「共同体感覚」と、子どもの「好き」が持つ力について書いていきます。
■ 夏休みのちいかわ映画から始まった話
今年の夏休み、家族でちいかわの映画を観に行きました。
もともと娘はちいかわが好きでしたが、映画を観てからさらにどっぷりハマりまして。帰り道からずっとちいかわの話。翌日も、翌々日も(笑)
そのうち学校でも話すようになったようで、
「あの子もちいかわ好きやって!」
「昨日の話の続きをした!」
友達との会話が増えていきました。
一つの「好き」が、会話の入口になる。それが友達とのつながりを作っていく。
ちいかわという共通の話題が、娘の学校での人間関係を少し広げてくれていたんですね。
■「好き」は年齢も場所も超える
そして今回の歯医者さんでの出来事。
相手は同世代の友達ではなく、大人の受付の方です。それでも「ちいかわが好き」という共通点一つで、自然に会話が生まれました。
しかもくら寿司の話まで展開して(笑)
「好き」という気持ちは、年齢も立場も超えて人をつないでくれる。
改めてそう感じた瞬間でした。
■ アドラー心理学が教える「共同体感覚」とは
アドラー心理学の中に、「共同体感覚(Gemeinschaftsgefühl)」という概念があります。
これは、自分が他者とつながっていると感じ、社会の中に自分の居場所があると感じる感覚のこと。アドラーは、この共同体感覚こそが心の健康の根本にあると考えました。
共同体感覚が育つと、
・他者への関心が生まれる
・協力することへの喜びを感じられる
・自分の存在が誰かの役に立っていると感じられる
こうした感覚が、子どもの自己肯定感や生きる力の基盤になっていくのです。
そしてこの共同体感覚は、特別な体験から育まれるわけではありません。日常の小さなつながりの積み重ねが、じわじわと育てていくものです。
■「好き」が共同体感覚を育てる3つの理由
では、子どもの「好き」という気持ちと、共同体感覚はどうつながるのでしょうか。
①「好き」は会話の入口になる
娘がちいかわの話を友達にしたとき、相手も「知ってる!好き!」と返してくれた。その瞬間、二人の間に小さな橋がかかります。
「好き」という気持ちの共有が、関係のきっかけになる。これは大人も同じですよね。
②「好き」は他者への関心を引き出す
「あの子もちいかわ好きなんだ。じゃあどのキャラが好きなんだろう?」
「受付のお姉さんはくら寿司も好きなんだ。どのメニューが好きなんだろう?」
自分の「好き」が、相手への好奇心を呼び起こす。これがアドラーの言う「他者への関心」の入口です。
③「好き」の共有が居場所を作る
「ここでは自分の話を聞いてもらえる」「自分の好きなものを笑ってもらえる」。そんな感覚が、その場所への安心感をつくります。歯医者さんが少しだけ楽しい場所になったかもしれない(笑)
■ 子どもの「経験」を軽く見てはいけない理由
映画を観に行ったこと、くら寿司に行ったこと、ちいかわのグッズを持っていること。
大人から見ると「ただの娯楽」「日常の出来事」に見えるかもしれません。
でも子どもにとっては、それが世界とつながる「引き出し」になります。
会話の糸口になる。共通の話題になる。相手を知るきっかけになる。
「子どもの経験は財産」とよく言いますが、それはただ「いろんな体験をさせる」という意味だけじゃない。その経験が人とのつながりを生み、共同体感覚を育てていく、ということでもあると思うんです。
■ 親としてできること|「好き」を否定しない
じゃあ、親としてどうすればいいか。
ぼくが一番大切だと思っているのは、子どもの「好き」を否定しないことです。
「そんなキャラクター、知らない」「またゲームの話?」「もっと勉強に興味持って」
こうした言葉が積み重なると、子どもは「自分の好きなものを話しても仕方ない」と感じるようになってしまいます。
それはつまり、会話の入口を閉じてしまうことになる。
子どもの「好き」に興味を持って、一緒に楽しんでみる。それだけで、子どもの表現が豊かになり、外の世界とのつながりも広がっていきます。
完全に理解できなくていい。ちいかわのキャラを全部覚えなくていい(笑)
「そうか、それが好きなんだね」と受け取ってあげるだけでいい。
🔳子どもの「好き」は、世界とつながる扉
今回の気づきをまとめます。
・子どもの「好き」は、会話の入口になる
・「好き」の共有が、世代や場所を超えたつながりをつくる
・それがアドラー心理学の「共同体感覚」を育てていく
・子どもの日常の経験は、世界とつながる「引き出し」になっている
歯医者さんでのちいかわトーク、くら寿司トーク。
ただの待合室での会話が、娘の世界を少し広げてくれた気がします。
子どもの「好き」を、これからも大事にしてあげたいなと思います🍡
最後まで読んでいただきありがとうございました。


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