スイミングで、まさかの再会
小2の娘が、スイミングスクールに通っています。
先日、練習が終わって迎えに行くと、娘が友達と一緒に歩いてロビーに出てきました。
よく見ると、「あれ?」と思いました。
幼稚園の頃、毎日のように一緒に遊んでいた女の子でした。小学校が別々になってから、なかなか会う機会がなかった2人がスイミングで同じクラスだったとは。
娘も○○ちゃんも、ぱっと顔が明るくなっていました。
その光景を見ながら、ぼくは「子どものつながりって、学校が変わっても消えるわけじゃないんだな」とじんわり感じました。今回は、その日の気づきについて書いていきます。
学校が別々になると、友達とは疎遠になるのか
子どもが幼稚園から小学校に上がる時、多くの場合クラスや学校のメンバーがガラッと変わります。毎日一緒にいた友達と会えなくなることで、親としても少し寂しい気持ちになることがありますよね。
「幼稚園の友達とは、もう会えなくなってしまうのかな」と心配した親御さんも多いのではないでしょうか。
ぼく自身も、娘が小学校に入った時に少しそんなことを思っていました。
でも実際は、つながりは消えない
幼稚園の頃に築いた友情は、会う機会が減っても、子どもの心の中にちゃんと残っています。
スイミングで久しぶりに会った娘と○○ちゃんの様子を見て、それをあらためて感じました。ひさしぶりでも、すぐに昔の雰囲気に戻れる。それが子どものつながりの強さだと思います。
「場所が離れる」ことと「つながりがなくなる」ことは、イコールではないんですね。
アドラー心理学「共同体感覚」とは何か
アドラー心理学の中核にある概念のひとつが「共同体感覚(Gemeinschaftsgefühl)」です。
これは、「自分はどこかにつながっている」「自分はここにいていい」という感覚のことを指します。アドラーは、人はこの感覚を持つことで、精神的に安定し、他者と協力しながら生きていけると考えました。
逆に言えば、「自分はどこにも属していない」「誰ともつながっていない」という感覚が強まると、孤独感や不安感が生まれやすくなる。
子どもにとっての「共同体」は学校だけじゃない
子どもにとっての共同体はどこでしょうか。多くの人がまず思い浮かべるのは「学校のクラス」かもしれません。
でも実際には、子どもの共同体はもっとたくさんあります。
家族、幼稚園からの友達グループ、習い事のチーム、近所の遊び仲間、地域のスポーツクラブ……。それぞれが子どもにとっての「居場所」であり「つながりの場」です。
学校のクラスがひとつの共同体なら、スイミングスクールもまた別の共同体。幼稚園のつながりも、子どもにとってはずっと大切な共同体のひとつです。
習い事が持つ「もうひとつの意味」
子どもに習い事をさせる理由として、よく挙げられるのは「スキルを身につけさせたい」「得意なことを伸ばしてほしい」「体を鍛えてほしい」などではないでしょうか。
もちろんそれは大切なことです。でも今回の出来事で気づいたのは、習い事には「技術的な成長」以外にも、とても大事な側面があるということです。
習い事は「新しい共同体」をつくる場所
学校のクラスとは違うメンバーが集まる習い事は、子どもにとって「別の共同体」に属する経験になります。
そこで出会う友達は、学校の友達とは違う関係性です。同じ目標(泳げるようになる、うまくなる)に向かって一緒に頑張る仲間。
そしてスイミングのように「同じ習い事」をしていれば、別の学校の子とも自然につながれる。今回のように、久しぶりの旧友と再会する場にもなり得る。
親が意図しなくても、習い事が子どもの「居場所」を広げてくれているんだと感じました。
「うまくなること」より大事なことが、そこにあることも
正直に言うと、ぼくは娘にスイミングをさせている理由として「水泳の技術を身につけてほしい」という気持ちが大きかったです。
でも今回の再会を見て、「あ、こういうことも大切なんだな」と思いました。
学校が違う友達と同じ時間を過ごすこと。幼稚園からの友達と偶然つながり直すこと。「学校以外にも自分の場所がある」という感覚を得ること。
それは、子どもの共同体感覚を育てる上で、とても豊かな経験だと思います。
親にできること|「場をつくる」ことの大切さ
では、親としてどんなことができるでしょうか。
ぼくが今回感じたのは、親が「場をつくること」の大切さです。
娘が○○ちゃんと再会できたのは、スイミングという「場」があったからです。そしてそのスイミングに通わせているのは、親のぼくです。
子どもが自分で「あの子と会いたい」と言っても、場がなければ実現は難しい。親が何気なく選んだ習い事が、思いがけない形で子どもの「つながり」を生み出すことがある。
子どもの「つながり」に気づいてあげること
もうひとつ大切だと思うのは、子どもが友達とつながっている様子に気づいて、それを肯定してあげることです。
「○○ちゃんと再会できてよかったね」と伝えること。「学校が違っても友達でいられるんだよ」と話すこと。
それだけで、子どもは「自分にはいろんな場所に友達がいる」という感覚、すなわち共同体感覚をより深く感じられるようになると思います。
子どもの「居場所」は、学校の中だけではありません。親がその視野を少し広く持っているだけで、子どもの世界はずっと豊かになっていくのではないでしょうか。
習い事が育てるのは、技術だけじゃない
今回の気づきをまとめます。
・学校が変わっても、子どもの友情やつながりは消えるわけではない
・アドラー心理学の「共同体感覚」は、学校以外の場でも育まれる
・習い事は「技術を磨く場」であると同時に、「新しい共同体をつくる場」でもある
・子どもの居場所が複数あることが、精神的な安定と豊かな人間関係につながる
・親にできることは「場をつくること」と「子どものつながりに気づいて肯定すること」
娘とその友達がロビーで嬉しそうに話している姿を見て、ぼくはなんかほっこりしました。
スイミングに通わせてよかったな、と思った理由が、その日ひとつ増えた気がします。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
おだんごさんでした🍡


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